7/15(土)ギャラリートークを開催します。

7月15日(土) 、当館学芸員が開催中の展覧会の見どころなどをお話しする、ギャラリートークを開催いたします。企画展「谷内こうた展 風のゆくえ」をわかりやすくご紹介しますので、ぜひご参加ください。

日時:7月15日(土)14:00~
参加費:無料(入館料別)
定員:15名
申し込み:当日10時より受付にて整理券をお配りします。

谷内こうた 『なつのあさ』(至光社)より 1970年(ちひろ美術館寄託)

夏の朝、まだ早い時間。自転車に乗って、ひとり汽車を見に丘の上へ。
聞こえてくるのは、いつものあの音。
だっだ しゅしゅ だっだ しゅしゅ……

谷内こうたの絵本づくりのきっかけとなった出会いは、叔父・谷内六郎にすすめられ、絵本の「見本」となる絵を至光社に持ち込んだ、1969年のときでした。谷内は、このときの編集者の武市八十雄との出会いを、のちにこう語っています。

「武市氏はじっと見てこの2つを絵本として出版します、というのでびっくり仰天しました。そのときに武市氏はビネッテ・シュレーダーの本や、ちひろさんの『あめのひのおるすばん』を見せてくれました。それは私が思っていたいかにも子ども向けの世界とは全く違う発想でもっと自由な世界と知りました。これなら無理のない世界と知り、1週間後に『なつのあさ』を描いたのです。」

絵本『なつのあさ』は、1971年にボローニャ国際児童図書展で日本人としては初のグラフィック賞を受賞し、谷内は一躍注目を集めることになりました。

「谷内こうた展 風のゆくえ」では、『なつのあさ』の原画全点を展示しています。

◆開催中の展覧会(6/24~10/1)
谷内こうた展 風のゆくえ
ちひろ 子ども百景

◆図録『谷内こうた 風のゆくえ』
オンライン販売はこちら(平凡社公式サイトへ移動します)

いわさきちひろ くちもとに指をそえた少女  『あめのひのおるすばん』(至光社)より 1968年

いわさきちひろ くちもとに指をそえた少女 
『あめのひのおるすばん』(至光社)より 1968年