3本のケヤキ

2022年、開館45周年をむかえたちひろ美術館・東京のエントランスには、開館当初に植えられた3本のケヤキが葉をゆらしています。
「木につつまれているようだ。」と感想をもらされる方も多い当館は、20年前の2002年に建て替えを行う際にも、このケヤキを生かすことを前提に設計されました(設計:内藤廣)。新しい世紀が始まったばかりの当時、時代に対応しながらも過去からの「記憶をつなぐ」設計は、心地よい空間を実現し、ケヤキはそのシンボルのようです。

夏に木陰をつくったケヤキは、これから秋の深まりとともに葉を散らし、訪れる方へあたたかな陽の光を届けることでしょう。3本のケヤキは、これからも美術館とともに季節を重ねていきます。(K.R.)

◆展覧会のご案内
2022年10月8日(土)- 2023年1月15日(日)
くらし、えがく。ちひろのアトリエ
いわさきちひろのアトリエと作品を、年代を追いながらご紹介しています。ちひろの信州のアトリエ・黒姫山荘を設計した建築家、奥村まことの設計図なども展示中です。ぜひご来館ください。