「ちひろの生まれた家」記念館(福井県)「ピエゾグラフ展 ちひろ 教科書の思い出」

3/17()より、「ちひろの生まれた家」記念館(福井県)にて、「いわさきちひろ 生誕地・武生 ピエゾグラフ展 ちひろ 教科書の思い出」が開催されます(~6/5)。
 
教科書でいわさきちひろの絵に出会った、という方は少なくないでしょう。ちひろは、1950年代から度々、教科書のための絵を描きました。教科書では学習指導要領や検定の関係から、自由に描くことができませんでした。そのため、1970年代になると制約の少ない表紙、扉絵や目次が中心になっていきます。そうしたなか、『しょうがくしゃかい1たろうとはなこ』(1971年刊)は副読本扱いのため検定の対象とはならず、また、1冊すべての絵をちひろが描くことができたことから、絵本に近い作品となりました。

友だちとおしゃべりをしたり、駆けまわったり、のぼり棒で競ったり……。ちひろが描く子どもたちの姿は、教科書を手にしていた子ども時代の記憶とも重なります。

本展では、教科書に掲載された挿絵や表紙、副読本の作品をピエゾグラフでご紹介します。幼いころの思い出とともに、ちひろの絵をお楽しみください。


>>「ちひろの生まれた家」記念館 公式サイト

 ※ピエゾグラフとは……
従来の印刷では再現が難しかった中間色の彩色や絵肌の質感を、エプソンのピエゾグラフ技術を用いて、もっとも原画に忠実に再現した作品です。