『窓ぎわのトットちゃん』

小学校を1年生で退学になったトットちゃんが入学したのは、「トモエ学園」という少し変わった学校でした。地面から生えている木でできた校門や、本物の電車の教室、そして時間割のない授業……。ユニークな教育を行う新しい学校での生活や、そこでの出会いを通して、トットちゃんは少しずつ成長していきます。

黒柳徹子の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)は、42年前の今日、1981年3月6日に刊行されました。国内では戦後最大のベストセラーとして読み継がれ、発売の翌年に英語版が出版されて以来、海外でも35ヵ国で出版され、今なお世界中の人々に読まれています。

トモエ学園の小林校長先生がトットちゃんにいい続けた「君は、本当は、いい子なんだよ」ということば、そして「みんないっしょだよ」の想いは、現代を生きる私たちにも切実に響きます。
ぜひ今日この日に、あらためて手に取ってみてください。

いわさきちひろ こげ茶色の帽子の少女 1970年代前半