12/7は、大雪(たいせつ)です。

12月7日は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」にあたります。
野山に雪が降り、次第に里や街にもおりてくるころといわれています。
ちひろ美術館・東京で開催中の展覧会では、「雪のなかで」と題された作品とちひろの詩を展示中です。

いわさきちひろ 「雪のなかで」 1972年

雪のなかに はじめて おりたった日
こどもは そのひとみを 一ぱい見ひらいて
好奇心と感動で まばたきもできない
(中略)
いま
雪はひひとして彼女の頬や まつげを打つけれど
この白い世界に、この子はもう一生忘れることのできない
美しい夢をもちつづけることだろう

いわさきちひろ 「雪のなかで」(抜粋) 1973年

息子・猛との思い出も下敷きになっているというこの詩には、子どもの心をとらえて描いた、ちひろのまなざしが感じられます。作品とともに詩の全文をぜひ、ご鑑賞ください。(K.R.)

◆2023年1月15日(日)まで開催中の展覧会
くらし、えがく。ちひろのアトリエ
くらしと仕事の両方を大切にしながら人生を切り拓いたちひろの生き方を、アトリエを軸にたどる展覧会です。作品とあわせてちひろ自身のことば、写真や資料などを紹介しています。