ちひろはどんな絵をかいたの?

臨時休館中のちひろ美術館・東京から、おうちで美術館を楽しんでいただける情報を発信していきます。学校がお休みで、外出もできない期間に、美術の世界に少し触れてみませんか。

【ちひろはどんな絵をかいたの?】

いわさきちひろは、水彩絵の具で、思いのままに描くことができました。どんなふうに水や筆を使っていたのでしょう?

いわさきちひろ 黄色い背景のなかに座る少女 1969年

背景は「黄色」に見えますが、よく見ると、濃いところ、薄いところ、少しピンクがかったところなどがありますね。これは、先に塗った色が乾かないうちに、ほかの色をたらす、という技法が使われています。絵の具は、たっぷり水でうすめるのがポイントです。

いわさきちひろ 黄色い背景のなかに座る少女(部分) 1969年
*にじみの部分を拡大しました。

筆で描かなくても、自然に紙の上で絵の具がにじみあい、複雑な色が生まれます。ちひろは、この水彩のにじみを得意としました。

ちひろの絵のかき方について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらも見てみてくださいね。
◆ちひろの技法について

※ちひろ美術館・東京は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年3月4日(水)から3月15日(日)まで臨時休館中です。