セイフ・エディーン・ロウタ 『ゲーム』より 1984年

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ちひろ美術館コレクション展 いのち

あふれる生命の彩り

ちひろ美術館では、すぐれた子どもの本のイラストレーションを貴重な文化財のひとつと位置づけ、世界34の国と地域、207名の画家による27200点を収蔵しています。本展では、コレクションのなかから「いのち」をテーマにした作品を展示します。
絵本のなかには、人や動物はもちろん虫や草花など、生きとし生けるものたちが登場します。いきいきとしたその姿は、いのちへの慈しみ、自然に対する尊厳や大地の恵みへの感謝など、人間の心の奥にある原始的な感情を呼び覚まします。世界の絵本画家たちが描く生命力にあふれた作品をお楽しみください。

マーク・シモント『はなをくんくん』より 1949年(福音館書店)

生命の楽園、たくさんの動物たち、虫や花に出会える

絵本のなかでは豊かな自然を背景に、リスやハリネズミ、ナマケモノ、ワニ、カエルなどさまざまな動物が登場し、空には色とりどりの鳥や蝶が、足下の草むらからは、虫や可憐な花が顔をのぞかせます。ときには、カッパなど空想上の動物も姿を現します。世界の画家が描いた、個性豊かな生きものたちをご覧ください。

セイフ・エディーン・ロウタ 『ゲーム』より 1984年

人も自然の恵みのなかで、いのちをつなぐ

人間もまた大地の恵みを受けて、それぞれの風土のなかで日々のくらしを営み、いのちをつないでいきます。自給自足を目指して村に移り住んだ田島征三が、少女と山の蕗との交流を描いた『ふきまんぶく』、環境破壊にも警鐘をならす武建華の『舌ながばあさん』など、自然のなかで生きる人間のあり方にも目を向けます。

田島征三 『ふきまんぶく』より 1973年 (偕成社)