中学生ボランティア

夏休み期間中、地元・松川中学校の生徒が活躍する中学生ボランティア。12回目の2013年は、過去最多となる192名の生徒が参加しました。恒例の“ちひろの水彩技法体験”と絵本の読み聞かせに加え、開催中のクヴィエタ・パツォウスカー展にあわせておこなった、ワークショップと解説ツアーの様子を報告します。

パツォウスカーワークショップ

パツォウスカーの絵本に登場する、“紙の家”づくりか“サイ”のコラージュを体験するワークショップ。
“紙の家”づくりでは、大小2枚の白い画用紙を折ったり、切り貼りしたり、自由につかって紙の家をつくります。「紙はとてもおもしろい」「紙一枚で作品をつくることに、思いのほか集中した」と、大人から子どもまで、熱中して取り組む参加者。完成した家が並ぶ“紙の町”は、日々、個性豊かな家が増えていきました。
サイの輪郭線が描かれた台紙に、クレヨンで色を塗ったり、色画用紙や和紙を切って貼り、自分だけのサイをつくる、“サイ”のコラージュ。サポート役の中学生が、「どのサイも個性的で、見ていて楽しい」と話すように、色とりどりの、さまざまなサイができました。

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パツォウスカー探検ツアー

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展覧会会場からちひろ公園を回りながら、中学生ガイドが作品の魅力を紹介するツアー。出身地や家族についてのパツォウスカークイズ、生徒がコラージュでつくったサイの紹介、描かれたピエロの帽子を着せ替えながら色づかいの説明を聴くなど、盛りだくさんの内容です。ツアーでは、通常公開していない美術館のバックヤードも“探検”。美術品輸送専門のトラックがつけられる、作品搬入口のシャッターがあがると歓声がわきおこります。「一生懸命な説明に感激。パツォウスカーのファンになった」「画家に親しみを持てた」と話す参加者に、「お客様の顔を見ながら話すのが楽しい」「台本どおりではなく、工夫して説明できた」と、ガイドたちも満足そうな笑顔を見せていました。 

(水谷 麻意子)