開催中の展覧会「いわさきちひろと師・中谷 泰」のご紹介②

開催中の展覧会「いわさきちひろと師・中谷(なかたに)泰(たい)展では、第二次世界大戦後、ちひろが師である中谷泰と肩を並べて同じ展覧会に出展した作品も展示しています。

1950年代前半、当時の画壇では、朝鮮戦争や第五福竜丸の事件、米軍基地の問題などに反応し、危機感を抱いた画家たちが、自由と平和を求めて、社会的なテーマをいかにリアルに表現するかということが議論されていました。ちひろと中谷は、ともに画家たちによる熱い議論や先鋭的な表現に触れながらも、独自の表現を模索していました。1954年にふたりが描いた油彩には、当時の美術の動向が色濃く反映されています。

いわさきひろ《眼帯》1954年

中谷 泰《農民の顔》1954年 三重県立美術館蔵