西巻茅子(日本)『わたしのワンピース』(こぐま社)より 2002年

西巻茅子(日本)『わたしのワンピース』(こぐま社)より 2002年

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ちひろ美術館コレクション
星の下の物語

ちひろ美術館コレクションのなかから、世界の絵本画家が描いた星の作品を紹介します。
夜空を見上げる機会が増える夏、絵本のなかでさまざまに描かれた星も探してみましょう。

アニメーションのつくり手であるノルシュテインとヤールブソワ夫妻が、1975年制作の短編アニメーション『きりのなかのはりねずみ』をおよそ5年の歳月をかけて絵本化しました(図1)。
はりねずみが、いっしょにお茶を飲みながら星を数えるために、友だちのこぐまの家に出かける物語です。うす暗がりの画面に星が輝き、抒情的な世界に引き込まれます。

図1 ユーリー・ノルシュテイン&フランチェスカ・ヤールブソワ(ロシア) 『きりのなかのはりねずみ』(福音館書店)より

図1 ユーリー・ノルシュテイン&フランチェスカ・ヤールブソワ(ロシア) 『きりのなかのはりねずみ』(福音館書店)より 2001年

西巻茅子の『わたしのワンピース』(図2)には、うさぎがつくったふしぎなワンピースが登場します。
花畑を歩くと花模様へとまわりの風景にあわせて模様が変わっていくワンピース。次のページへの期待がふくらみます。
小鳥の模様になったワンピースは空をとび、ついには夜空の星の模様になります。

図2  西巻茅子(日本)
『わたしのワンピース』(こぐま社)より
1969年/2002年

図2 西巻茅子(日本)『わたしのワンピース』(こぐま社)より
1969年/2002年

『こうもりくん』の主人公は暗闇がこわいこうもりの子ども。
影がこわくて震えるようすを仲間にからかわれる場面(図3)では、木々の間から星がのぞいています。
絵本には勇気を出して暗闇のこわさを克服していくこうもりくんの姿が描かれています。

図3  エミリオ・ウルベルアーガ(スペイン)
『こうもりくん』(徳間書店)より 1998年

図3 エミリオ・ウルベルアーガ(スペイン)『こうもりくん』(徳間書店)より 1998年