[表紙の作品] いわさきちひろ 「赤い毛糸帽の女の子」『ゆきのひのたんじょうび』(至光社)より 1972年

誕生日の朝、もらったばかりの赤い毛糸帽と手袋をつけた少女が、降る雪に瞳を輝かせています。絵本の一場面であるこの作品には、最も多くのリクエストが届き、次のようなメッセージが寄せられました。
「この女の子が、小さかったころの娘とそっくりなんです。今はもう大学生で親元を離れていますが、この絵を見るたびに子どもらしくてかわいかったころの娘を思い出して、昔に戻れます。」(虎之丞)
「この絵は、自分の子どものころを思い出します。赤い毛糸の帽子と手袋。懐かしい昭和時代、今は亡き両親と過ごした故郷の情景がよみがえります。」(m)