いわさきちひろ 焔のなかの母と子『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1973年

敗戦の日に

今日、2026815日は、81回目の「敗戦の日」です。

今も、世界では戦争や紛争が絶えません。

戦争を体験したいわさきちひろは、生涯に3冊、戦争をテーマにした絵本を手がけています。そのうちの1冊が、『戦火のなかの子どもたち』です。

この絵本は、ベトナム戦争末期の1972年から1973年にかけて、ベトナム全土への爆撃が激しく行われていた時期に描き始められました。

日本にある米軍基地から、ベトナムの子どもたちの頭上へ、日々、爆撃機が飛び立っていく現実に心を痛めたちひろ。ベトナムの子どもたちに思いをはせ、自らが体験した第二次世界大戦と重ね合わせながら、この絵本を描きました。

絵本の最後に、ちひろはこう記しています。
「戦場にいかなくても戦火のなかでこどもたちがどうしているのか、どうなってしまうのかよくわかるのです。子どもは、そのあどけない瞳やくちびるやその心までが、世界じゅうみんなおんなじだからなんです。」
 
「世界中のこども みんなに平和としあわせを」と願って絵筆を握りつづけたちひろ。
明日、そして未来へ、平和な世界をつないでいくために、私たちにできることは何か。
それぞれに考える一日になればと思います。
 

いわさきちひろ 焔のなかの母と子『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1973年

いわさきちひろ 焔のなかの母と子『戦火のなかの子どもたち』(岩崎書店)より 1973年