「赤い鳥」創刊

191871日、雑誌「赤い鳥」は、鈴木三重吉によって創刊されました。

夏目漱石門下の小説家だった三重吉は、当時活躍していた作家や画家らに協力を依頼しました。この創刊号では、芥川龍之介がはじめての童話「蜘蛛の糸」を発表したほか、表紙絵を清水良雄が描いています。

子どもたちに芸術性の高い童話や童謡を手渡したいという思いが込められた「赤い鳥」の創刊は、その後の日本の近代児童文学と児童音楽に多大な影響を与えることになります。

いわさきちひろは、同年の12月に誕生しています。(K.R.)

 

清水良雄「赤い鳥」創刊号 表紙絵 1918年

 

※「赤い鳥」大正77月号創刊号と表紙絵の原画を、2022102日(日)まで開催中の展覧会「ちひろ美術館コレクション 江戸からいまへ 日本の絵本展」にて展示しています。原画の美しさをお楽しみください。

https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/