「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介⑦

『アネモネ戦争』

上村亮太・作 BL出版 2020年刊

美しいアネモネの花を自分と自分の国のものだけにしておきたいと思った王様。王様を恐れ、人々が口をつぐんでいるうちに、となりの国との戦争が始まります。しかしある朝、「呼びかける人」が現れ、その声は風に乗って飛ぶアネモネの種のように広がっていき……。架空の国を舞台にした物語ですが、戦争が起こるようすは現実と重なります。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介していきます(作家五十音順)。展覧会とあわせて、お楽しみください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと