開催中の展覧会「いわさきちひろと師・中谷 泰たい」のご紹介①

今日から3連休という方も多いでしょうか?
ご家族やご友人と、ゆったり美術館におでかけはいかがでしょうか。

安曇野ちひろ美術館で開催中の展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」についてご紹介します。

幼いころから絵を描くことが好きだったいわさきちひろ(19181974)は、女学校2年生だった14歳から約4年間、洋画家の岡田三郎助のアトリエに通い、本格的にデッサンと油絵を学びました。しかし、画家になりたいというちひろの希望は戦争と家制度に阻まれます。一旦、絵筆を置いたちひろですが、1941年、22歳のころ、描くことを再開します。ちひろは、当時、新進気鋭の画家だった中谷(なかたに) 泰(たい)(19091993)の絵に惹かれ、自ら弟子入りをします。ふたりの交流を示す作品が、中谷がちひろをモデルにして描いた《婦人像》です。ちひろが中谷から絵を学んだのは、戦時中のわずか2年ほどでしたが、ふたりの交流はちひろが亡くなるまで続きました。現在開催中の「いわさきちひろと師・中谷泰」展では、平和を願って描きつづけたふたりの画家に共通するあたたかなまなざしを紹介しています。

展示会場で、いわさきちひろと中谷泰の作品の数々、ぜひご覧ください。


作品 中谷 泰《婦人像》1941