谷内こうた展 風のゆくえ ③タブローとイラストレーション

現在〈企画展〉谷内こうた展 風のゆくえを開催中です。3回に分けて、谷内こうたの魅力をお伝えしていきます。

③タブローとイラストレーション

谷内こうた 「ネッカー川の対岸」1970年代前半(個人蔵)

谷内は、絵本のほかにも雑誌のイラストレーションを多く手がけています。特に「週刊新潮」では、1週間に1枚新たな絵を描くことに最初は不安があったと語りながら、約3年間ヨーロッパならではの風景を読者に届けました。

また、タブローにはコローやフェルメールが好きだったという谷内の、ヨーロッパの四季折々の光が随所に感じられる風景が描かれ、自然に対する真摯な眼差しが感じられます。

本展では、ドイツ滞在中の20代前半に描かれた貴重な初期の油彩画を初公開するとともに、71歳で亡くなる2019年に描かれたタブローまでを展示しています。

ちなみに、本日10月1日は谷内こうたさんのお誕生。

秋晴れの清々しい空が気持ち良い日が続いています。この週末、ぜひ展覧会をご覧にお出かけください。