安曇野まつかわサマースクール 7月30日・31日
このブログでも、ときどきご紹介してきましたが「安曇野まつかわサマースクール」が、去る7月30日、31日に本番を迎えました。
初日は、学生の企画による「めぐるぐるぐるおいしい記憶」。伝えていきたい食の記憶をたどりながら、松川村の伝統的な行事食を工作でつくりました。
午前中は、四季のグループ(それぞれが家族になりました!)に分かれ、村のお母さんたちのお話を聞いたり、ワークショップ会場のすずの音ホール内に材料収穫に出かけたりしながら、各行事食づくりのための素材を集めます。
各家族に伝わる食にまつわる紙芝居でオープニング。
こちらは、にんじん家。表札を作っているところです。
午後は、いよいよ各家族の行事食の制作です。
座卓にみたてた大きな用紙に、午前中に聞いたお話や素材をもとに、描いたり、切ったり、貼ったり……、家族ごと、思い思いに作っていきます。
田鯉のすずめ焼き。
ついには、立体作品も!皆、制作に熱中。
今まで知らなかったお料理や特別な食べ物が、それぞれの座卓に並びます。
料理の説明もつけ、完成したら、お互いの家族を訪問。「あれは何?これは?」とほかの家族が作ったものに、みんな興味津々でした。
一日の終わり、記念撮影をして解散しました。今日の体験を家族に、食卓を囲みながら伝えてもらえたらうれしいな、と思います。
2日目は、サマースクールOG(武蔵野美術大学卒業生)たちによる、「松川のよいとこあふれる575」。10年記念ということで久しぶりにワークショップを企画してくれました。松川村内各所のお宅に伺い、色を見たり、音を聞いたり、景色を見たり、五感で松川村を感じたことを「575」の言葉で表現しました。
まずは、木の下でウォーミングアップ。
早速、村内3箇所のお宅に訪問です。
「色のワークショップ」では、「しっとり色」「さらさら色」と参加者はお題をもらい、探します。参加者それぞれの感じ方で、ぶどうは、さらさら色だし、
つるつる色はなんとカエル!
その後できた575。
「たくさんの みどりのぶどう さらさらだ」
「音のワークショップ」は、地図に聞こえてきた音を書き込んでいきます。川のせせらぎは、「ちょろちょろりん」。鳥は空で「ぴよぴよぴよ」。だんだん、みんなも慣れてきて、575もつぎつぎにできあがります。
「せみのおと うるさいけれど 夏がいい」
音を探しにこんなところまで。私たち美術館スタッフにはなじみの場所です。
「景色のワークショップ」は、窓から見た松川の景色をなぞります。
ぼくは、あの木、私はこの田んぼ……。
「ふさふさの まるい木みえた やまがみえた」
ワークショップの最後は、すずの音ホールに戻り、自分のつくった575をカードにしました。
松川のよいところがたくさん見つかったでしょうか。
本年の2日間のワークショップ活動は、すずの音ホール内でご紹介しています。
ぜひ、お立ち寄りください。
参加者の皆さん、松川村の皆さん、武蔵野美術大学の皆さん、今年もありがとうございました。10周年の来年も、ここ松川でお会いできることを、楽しみにお待ちしています。
(A.Y)
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