「愛書総覧 ちひろの本棚」-『絵のない絵本』
日本で相次いで童話集や児童文学全集が出版された1950年代から1960年代にかけて、ちひろも「小公女」や「アルプスの少女」など、世界の童話を数多く手がけました。
「百年もの年代の差をこえて、わたしの心に、かわらないうつくしさをなげかけてくれる」
と語り、ちひろが最も愛したのが、アンデルセンの童話です。
いわさきちひろ インドの少女 1966年 / ChihiroIwasaki , The Girl in India , 1966
貧しい絵描きの青年に、月が夜毎、世界中で見たことを語る物語
「絵のない絵本」
人生の哀歓を美しく紡いだこの物語を、自らの強い希望で1966年に絵本化し、鉛筆と墨のモノトーンで情感豊かに描き出したこの絵本は、若い世代を対象とした「若い人の絵本」シリーズの第一弾となりました。
いわさきちひろ 三十三夜 ベットでお祈りする女の子とおかあさん 1966年 /
ChihiroIwasaki , Little Girl Praying in Bed with Her Mother 1966
※ これらの作品は現在展示中(2016年11月30日(水)まで)です。
→「愛書総覧 ちひろの本棚」
(I.H.)
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