安曇野館を彩る季節の草花

「父は庭仕事が大好きでとても器用な人でした。庭の整備や植栽などに使っていただければと思います。」

昨年、お父様の遺産を遺贈してくださった方からのメッセージです。

「長野県内には家族の思い出がたくさん詰まっています。子どもたちを育んでくれた長野県に何か感謝の気持ちを伝えられたらいいと考えました。私も大好きな安曇野の風景、亡き父母と訪れたちひろ美術館、子どもたちの未来を見つめていたちひろさん、素敵です。ささやかな寄付ですが、亡き父が喜んでくれるような気がします。」ともお寄せいただきました。

安曇野ちひろ美術館では、このご遺贈を受けて、この春、エントランス等の鉢植えを一新することができました。

エントランスの大ぶりのプランターには、安曇野の野山のイメージで、落葉樹や宿根草、季節の草花を植えました。この落葉樹「ダンコウバイ」は、早春の林のなかで黄色い花を咲かせ、いちはやく春の訪れを伝えてくれる樹木です。花が終わると、ハート形のかわいらしいかたちの葉が顔をだします。

みなさまもご来館の際には、長年の成長が楽しめる落葉樹と、季節ごとに彩りを添えてくれる愛らしい草花をお楽しみください。