『絵で読む広島の原爆』

【学芸員がじっくりご紹介!展覧会みどころ④】「特別出品 戦争を描いた絵本」

開催中の展覧会、「戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ『へいわ』」では、特別出品として戦争を描いた絵本の原画を展示しています。

展示室4風景

今回は、『絵で読む広島の原爆』(那須正幹/文 西村繁男/絵 福音館書店 1995)と『ひとのなみだ』(内田麟太郎/文 nakaban/絵 童心社2024)、の2冊をご紹介します。

『絵で読む広島の原爆』では、1940年から被爆後50年までの広島の町並みとくらしが、少し高い位置から見下ろすように描かれています。原画からは、人々の生活のようすや科学的にとらえられた原爆の実情を克明に読み取ることができます。

『絵で読む広島の原爆』

『ひとのなみだ』は、ロボットのへいたいが戦争へ行く世界がテーマとなっています。近未来ともとれる戦争のようすや涙を流す人の姿は、見る人の心に平和を強く問いかけるでしょう。

 

『ひとのなみだ』

画家からのメッセージと合わせて、ぜひ展示室でご覧になってください。

※展示室内の撮影はご遠慮いただいております。

 

▽春の展覧会のご案内
2025
31日(土)~61日(日)
戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」
https://chihiro.jp/azumino/exhibitions/60998/

協力:童心社、福音館書店