5/18(水)国際博物館の日 たてもの探検ツアー

5月18日は「国際博物館の日」・・・ご存知でしたか?
1977年に、国際博物館会議(ICOM)が、社会における
博物館の役割を啓発するために設けた記念日です。
世界100カ国以上、約30,000の美術館・博物館などが参加し、
年ごとに世界共通のテーマのもと、毎年5月18日にさまざまな企画を行っています。
ちひろ美術館では、今年のテーマ「博物館・美術館と記憶」にあわせ、
国際博物館の日にちなんだイベントとして、たてもの探検ツアーを企画しました。

ちひろ美術館・東京は、いわさきちひろが亡くなるまでの22年を過ごした場所に、
1977年に設立されました。2002年には、建築家・内藤廣さんの設計により、
全館バリアフリーの建物にリニューアルされました。
建物のテーマは「記憶をつなぐこと」。
ちひろや家族の思い出が詰まったこの地で、美術館は、34年間、活動を続けてきました。大勢の来館者とともに、困難な時代にこそ未来へ向かって希望を紡げる場所に、
という思いが込められています。

〈パネルを使って建物の特徴を解説〉

多目的展示ホールでは、展示活動以外にも、100人規模の講演会や音楽会、
映画の上映会などを開催することができます。
参加者には、実際に大型スクリーンの乗降ボタンを操作していただきました。

ちひろの復元アトリエに飾られた思い出の品々もご紹介。
特別に1名様をアトリエ内にご招待し、画机と向かい合わせに置かれた
遺品のソファに腰掛けていただきました。さて、ご感想は?
「座り心地のよいソファですね!」

〈ちひろの復元アトリエのなかもご紹介〉

ふだんは一般の方が入れない場所に立つ、ちひろの生前からあるケヤキにもご案内。
狭いですのでお足元にお気をつけください!

〈ちひろの生前からあるケヤキ〉

カフェ自慢の、有機栽培のコーヒー豆を使ったエスプレッソも、
2名様に試飲していただきました。

〈カフェのエスプレッソマシン〉

そしてツアーの締めくくりに、通常は非公開の建物3階のベランダへご案内。
晴れた日には、遠く富士山を望むことができる、絶好の場所です。
周囲に住宅は増えましたが、生前ちひろがアトリエの窓から眺めた風景が、まだまだ残っています。

〈美術館3階からの眺め〉

担当者の予想を超えるお申し込みをいただき、ツアーを急きょ1本増発することに。
あわせて37名の参加者のなかには、「翌日が予定日」という妊婦さんも。
スタッフ一同、安産をお祈りしております!  (N.Y)