中学生ボランティア「高橋和真パッケージクラフト展」作品解説ツアー

夏休み期間中、地元・松川中学校の生徒が活躍する中学生ボランティア。2012年は、ちひろの水彩技法を体験するワークショップ、高橋和真展の展示解説、図書委員による絵本の読み聞かせと、3つの活動を行い、188名の生徒が参加しました。初めての取り組みである、「高橋和真パッケージクラフト展」作品解説ツアーの様子を報告します。

パッケージクラフトとは、空き箱を使って昆虫や動物、乗り物などをつくるペーパークラフトのこと。30分間のツアーでは、館内のあちこちに展示された作品の魅力や制作にまつわるエピソードを、中学生が解説員となってお話しします。

本展にあわせて制作された松川村のキャラクター、すずむしの「リンリン」。材料となった「安曇野そばロールケーキ」の箱やラフスケッチ、パッケージのコピーでつくられた試作品を、完成品と見くらべながら説明を聞きます。「つくる過程がわかると、よりおもしろいね」とうなずくお客さま。

作品のなかには、鼻を持ち上げる象や羽ばたくコンドルなど、動くものもあります。中学生から方法を伝授された参加者がコンドルを動かすと、大きな拍手が。動かした方は、「触ってみたいと思いながら見ていたからうれしい! 少し難しかった」と感想を語ってくださいました。

最後は、一番大きな作品である「ライオン」を紹介。クッキーの箱140個を使ったライオン、実は13種類の動物が合体してできています。つま先はねずみ、脚はクジラとプレーリードッグ、そしてしっぽは蛇。取り外して見せると、「目からうろこ!」と、驚きの声があがります。

「お客さまにどんな印象を与えるかを考えながら、館内放送や解説をすることができた」「人の前で説明するのが苦手だったけど、少し改善できたかな」と、中学生はそれぞれに手ごたえを感じていました。 

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(水谷麻意子)