学芸員による「あ・そ・ぼ」展 見どころ紹介③ あそびの発達 その2

企画展「いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ あ・そ・ぼ」の見どころをご紹介します。

本展では、ちひろの絵からあそびの発達過程を紹介しています。
あかちゃんの次は、仲良くしたいけれど、なかなかいっしょにあそべない……、幼児のあそびに注目。他者に興味を持ち、近づくけれどいっしょにはあそべない段階(並行あそび)を経て、いっしょにあそべるように(社会的あそび)発展します。

主人公の女の子・ちいちゃんが、となりに引っ越してきた男の子と仲良くなるまでを描いた絵本『となりにきたこ』(至光社)には、まさにこの過程が表されています。

いわさきちひろ 落がきをする子ども 『となりにきたこ』(至光社)より 1970年

いわさきちひろ 垣根ごしにのぞく子ども 『となりにきたこ』(至光社)より 1970年

「子どもの発達」という、新たな視点でこの絵本を読み返してみても、おもしろいかもしれません。

◆2024年6月22日(土)~10月6日(日)
いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ あ・そ・ぼ