春の展覧会のご紹介② なんでもあそびに
ちひろの絵のなかの子どもたちは、なんでもあそびにしています。
ごっこあそびやキャッチボールなど、明確にあそびとされるものはもちろん、段ボールに入ったり、雨の日に水たまりであそんだりと、絵のなかの子どもたちは、何気ない行為もあそびにしています。
これは発達心理学においても、子どものあそびの本質的な部分で、ちひろはその特徴を的確に描いています。
ちひろは、母親となる前から子どもを描き、「子どもの世界が好きなので、子どものことばかり書いていたんですね」と語ります。
そんなちひろは、子どもがあそびを通じて世界を知り、探索していくことを、日々の観察のなかからとらえていたのかもしれません。
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