ショーン・タンさんがケイト・グリーナウェイ賞を受賞されました

企画展「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」を開催中のショーン・タンさんが、絵本『内なる町から来た話』(邦訳仮題)で、2020年ケイト・グリーナウェイ賞を受賞されました。
同賞のホームページに、ショーンさんは下記のメッセージを寄せています。

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とても驚き、喜び、そして深く光栄に感じています。なんと素晴らしいことでしょう!
なぜなら、オーストラリア南部の若い絵描きだった私に、描かれた物語への愛を吹き込んでくれた多くの才能豊かな芸術家や作家たちこそ、多くのケイト・グリーナウェイ賞の受賞者たちだったからです。

『内なる町から来た話』(邦訳仮題) は、奇妙な時代を描いた、奇妙な本です。人間の弱さを、トラ、クマ、カエル、肺魚などが人間の都市を取り戻そうとする夢に代弁させています。私の推測が独りよがりでない——多少、行き過ぎているかもしれませんが——、ということは、実は、とても重要なことです。とくに、将来が少しずつかたちとなって見え始めている若い読者とともに、この惑星と我々の関係性にまつわる、より大規模な対話に参加できた、と感じられたことは、私にとって深い慰めでもあります。

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受賞作となった絵本『内なる町から来た話』(邦訳仮題、原題『Tales from the Inner City』2018)の原画の一部は、開催中の企画展「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」でご覧いただけます。

原画の大きさとその魅力的な世界を、ぜひ直接感じてみてください。

ショーン・タン 『内なる町から来た話』(邦訳仮題)より 2017年