「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介②

『なんていいんだ ぼくのせかい』

荒井良二・作 集英社 2012年刊

小さな家に男の子が生まれます。やがて、歩きだし、外の世界に触れ、こういいます。「なんて いいんだ ぼくの せかい」。町で女の子と出会い、何もない大地を歩き出した男の子は、よろこびや驚きを知り、やがて困難に直面すると悲しみ、怒りを叫びます。人物は、家から手足が伸びた形で象徴的に表され、繰り返される人の営みを神話のように描いています。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介していきます(作家五十音順)。展覧会とあわせて、お楽しみください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと