「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介㉚

『希望の牧場』

森絵都・文 田尚令・絵 岩崎書店 2014年刊

福島第一原子力発電所の警戒区域内に取り残された「希望の牧場・ふくしま」をモデルに描かれた絵本。被曝した牛たちを育て続ける牛飼いは、売れない牛を生かし続けることに意味はあるのか、希望はあるのかと問い続けます。牛飼いはデフォルメして描かれていますが、表情の奥にある感情や息遣いまでもが感じられます。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介してきましたが、今回が最終回となります。
展覧会は1/14(日)まで。どうぞお見逃しなくご覧ください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと