ちひろ美術館・東京の椅子② ちひろ愛用のソファー

美術館を訪れた方がくつろぐ藤のソファーは、ちひろが1950年代前半から実際に愛用していたものです。当初は居間を兼ねたちひろのアトリエに置かれ、アトリエが2階に移ったあとも、ちひろが家族との大切な時間を過ごす場として使われていました。

ソファーに座るちひろ 1958年

一家だんらん 1968年

今回の展覧会*期間中の図書室では、ちひろのアルバムから、下石神井の自宅(現・ちひろ美術館・東京の所在地)での家族との写真を紹介しており、ソファーは今、それらを前にして置かれています。

ちひろと家族の暮らしとともにあったソファーに腰をおろせば、ちひろが愛した日々と現在とを往来するような感覚になるかもしれません。

*2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと