ちひろ 子どもは平和のシンボル 見どころ紹介③
印刷物によってひろがる、ちひろの平和のシンボル

ちひろ美術館・東京で開催中の「ちひろ 子どもは平和のシンボル」。
その見どころを、何回かにわけて紹介していきます。

ちひろの作品は、いろいろな印刷媒体に掲載され、平和のシンボルとして人々に届けられてきました。


現在展示している作品「白い鳩を持つ男の子」(今回初出展の)や、「折づると子どもたち」は、日本婦人団体連合会(婦団連)の制作した「婦人えはがき」のための作品です。ちひろ自身も、この絵葉書を使ってファンへ返事を書いていました。

いわさきちひろ 白い鳩を持つ男の子 1960年代半ば

いわさきちひろ 折りづると子どもたち 1960年代半ば

雑誌「子どものしあわせ」は、1956年に日本子どもを守る会が創刊し、今も発行されている、教師と親を対象にした教育雑誌です。表紙には、子どもたちが描いた絵や、ほかの画家の絵がつかわれていましたが、1963年の3月号からは、ちひろの絵が表紙に登場します。ちひろは、この雑誌の表紙絵を依頼されたとき、「タイトルがとてもすなおでいいわ。わたしの絵が似合うかもしれませんね、やりましょう」と快諾し、亡くなるまでの12年間、毎月発行される号のために絵を描きました。雑誌は当初は3色刷りのため、ちひろは鉛筆で描き、そこにもう1色を重ねるデザインでしたが、1969年5月号からは4色刷りになり、ちひろは自在に水彩で子どもや花を描きました。その表紙絵は、子どもたちのために活動する読者たちの背中をおし、雑誌の発行部数も伸びたといいます。

「子どものしあわせ」1966年(昭和41年)5月号

「子どものしあわせ」1972年(昭和47年)4月号

ちひろは1974年に亡くなり、1977年にちひろ美術館(いわさきちひろ絵本美術館)が開館します。以来、美術館は、「子どものしあわせと平和」を理念のひとつとして活動してきました。1976年から続く「いわさきちひろカレンダー」を始め、1981年に始まった「ちひろ平和Tシャツ」、2003年にイラク戦争への抗議で作成した「No War」ステッカー(福田繁雄デザイン)、2011年の「NO NUKES」ステッカー、「鑑賞ガイド・ちひろ 平和への願い」などには、ちひろの作品が平和のシンボルとして繰り返しあらわれます。

美術館の公式サイトには、自由にダウンロードしていただけるものもあります。
どうぞ平和のメッセージを広めていってください。

願いを伝える活動

🕊夏の展覧会:7/25(土)~10/25(日)
ちひろ 子どもは平和のシンボル
《同時開催》武田美穂展 絵本づくりはドキドキなのだ!