7/28針金造形ワークショップ「特大クワガタを針金で作ろう」

7月最後の日曜日、針金造形作家の橋寛憲さんを講師にお迎えし、
全長30センチの、あごが動くクワガタを針金でつくるワークショップを開催しました。

6歳から大人までを対象としていましたが、夏休み期間中ということもあってか、
申し込み開始から30分で定員15名が全員小学生で埋まる人気ぶり。
講師の橋さんは、女の子の参加が多かったことに驚いていました。

ワークショップでは、1.6ミリ径のアルミの針金を使用しました。
アルミは曲げやすく作業しやすいのですが、針金同士を巻き付けるときに
まっすぐに保ちたい部分までゆがめてしまうこともあります。

まずは、針金を持つ指の力の加減や工具の使い方を、練習し、本番に臨みます。

橋さんが用意してくれた木型を使い、マニュアルに沿って、
クワガタの胴体を針金で作っていきます。

分からないことは、なんでも質問。橋さんがていねいに教えてくれます。

実は、胴体づくりがすごく難しい。巻き付けがゆるいと針金が
動いてしまい、何度もやりなおすと、今度は形がいびつに!!

子どもの自主性を重んじるために、手出し・口出しを必死に
抑えていた保護者のなかには、難しいところを少し手伝うつもりで、
ついつい作業を進めてしまい、お子さんから「そろそろやりたいんだけど・・・」と
声を掛けられた方も(お気持ち分かります。お疲れさまでした!)。

胴体が完成すると、いよいよあごを作ります。
なんとミヤマクワガタ、ギラファノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ等々、
6種類から選べるのです。凸凹が多いほど格好いいのですが、針金で作るのは大変!

あごを胴体に固定し、あごを動かす操作棒と足をつけていきます。
だんだんクワガタらしくなってきました。

橋さんが用意してくれたカラーワイヤーのおかげで、
ピンクのあご、金色の胴体、ブルーの足や触覚・・・などなど
みんなそれぞれ自分の好きな色の針金を選びながら作ることができました。


ご覧の通り、大人でもかなり大変な作業でしたが、
今回の参加者で最年少だった小学一年生を含め、みんながんばって
自分のクワガタを完成させることができました。難しかっただけに
達成感もひとしお。「またうちでも作りたい」という声がたくさん聞かれました。

身近な素材である針金を使い、自分の手で立体を作り上げる楽しさを
感じてもらえたなら嬉しいです。実は、針金を段ボールなど
違う素材に置き換えても作れるんですよ。いろいろと工夫や改良を加えて、
ぜひこれからも物作りを楽しんでみて下さいね。

ちなみに橋さんは、一筆書きのように、針金を切らずに一本のままで
数センチの昆虫から1メートル以上ある哺乳類まで制作されます。
ぜひご覧になってみて下さい。
橋さんブログは、こちら。

それでは、夏休み後半も、お元気でお過ごし下さいね!

(Y.N.)