ちひろ美術館・東京の椅子① ちひろ椅子

建築家・中村好文さんの「ちひろ椅子」と呼ばれる椅子をご存知ですか?
いわさきちひろの絵本『ことりのくるひ』(至光社)に描かれた椅子に着想を得てつくられました。絵本のなかで、小鳥がやって来て椅子にとまる印象的な場面に描かれています。

いわさきちひろ 椅子にとまる小鳥と少女『ことりのくるひ』(至光社)より 1971年

いわさきちひろ 椅子に座る少女とくま『ことりのくるひ』(至光社)より 1971年

この椅子は、好文さんによって、小ぶりで座り心地よくかたちづくられ、大人が座ると子どもの目線に近づき安心感を生み出しています。座面の裏には、ちひろの自筆サインが刻印されており、好文さんの遊び心が隠されています。


ちひろ美術館・東京では、普段は「絵本のじかん」に読み手が座る際に使っていますが、今回の展覧会期中は第4展示室ビデオコーナーに置かれていますので、ぜひ実際に座ってみてくださいね。

◆開催中の展覧会 2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと