出前水彩ワークショップ「ちひろの水彩技法を体験して作品を作ろう」

猛暑が落ち着き、一転して涼しいこの頃となりました。

夏休みの最終週、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

去る8/26(水)、ちひろ美術館・東京では、自転車で30分ほどの距離にある

練馬区立大泉北中学校の美術部へ出前に行ってまいりました。

夏休み中の部活動ということで、部員26名のうち17名が参加してくれました。

 

導入で、ちひろと美術館の紹介をしたのち、

「中学生たちには、子どもっぽいと思われるかな?」と気にしつつ、

絵本『ぽちのきたうみ』を読み聞かせ。

ぽちのきたうみ

みんな予想以上に絵本の世界に集中してくれました。

 

その後、ちひろが得意とした水彩技法のうち、

「にじみ」、「たらし込み」、「白抜き」の3種類を練習。

練習

 

学びたての技法を使って、いよいよ作品作りです。

テーマは、「夏(夏休み)の思い出」。

取り掛かる前に、1分間の「瞑想タイム」をとりました。

瞑想タイム

 

出来上がった作品のなかからいくつか・・・

楠と人物

涼しそうな樟の木陰から、日の光がこぼれて輝いています。

木の下では、白抜きの人物が3名、淡い水彩のにじみの中でたたずんでいます。

どんな会話が広がっているのでしょう?足元に小動物もいるみたい…

一枚の中から物語が感じられますね。

花火

こちらは、「花火」。画面からはみ出すほど、迫力満点の花火が上がっています。

「ドーン」「パチパチパチ…」打ち上げ花火の音まで聞こえてきそう。

 

終了後は、

「最近は色鉛筆ばかり使っていたので、久しぶりに水彩絵の具で描けて新鮮だった」

「母も私もちひろさんの絵が好きなので、嬉しかった」

「ぼかすのは簡単だったけど色が混ざってしまって難しかった」

「色を重ねて明るい色や暗い色、自分なりの色を作れるところが水彩絵の具のいいところ」

「今回の体験で知らない技法を学べて楽しかった」

「これまでより楽しく絵の具が使えるような気がした」

・・・などなど、中学生らしい素直な感想をたくさん寄せてもらいました。

 

今度はぜひ、ちひろの原画を見に、美術館にも来てくださいね!

(N.Y.)