猿の絵本
『ゴリラにっき』
あべ弘士・作
出版社:小学館
出版年:1998年
日記をつけることに決めたゴリラのごんた。フラミンゴのあかちゃんたちに会ったり、ヘビくんとにらめっこしたり、魚のように泳ごうと思っておぼれそうになったり、ゴリラのごんたも、毎日いろいろ忙しいのです。あべ弘士らしい大胆で鮮やかな色が、ごんたの世界を彩ります。「どうしても泳げない。でもいい。木のぼりもすもうも得意だから。」「大きくなったら父さんみたくなりたい。」モノクロで描かれたごんたの今日の感想も必読です。
『おさるとぼうしうり』
エズフィール・スロボドキーナ・文/絵 まつおかきょうこ・訳
出版社:福音館書店
出版年:1970年
頭の上の売り物の帽子を全て猿にとられた帽子売り。指を指して帽子を返せと言っても、猿たちは、帽子売りを指差すばかり、両方の足を踏み鳴らしても、猿たちも足を踏み鳴らすだけ……。さあ、どうやったら帽子売りは帽子を取り戻せるのでしょう。この絵本が最初に出版されたのは、1940年。70年以上も前のスロボドキーナの素朴な絵は、どこか懐かしいものがありますが、古さを感じさせません。帽子売りの真似をする(これぞ猿真似!)愛嬌たっぷりの猿たちもかわいらしい。
『アフリカの森の日々 わたしの愛したチンパンジー』
ジェーン・グドール・著 松沢哲郎監・訳 赤尾秀子・訳
出版社:BL出版
出版年:2002年
アフリカでチンパンジーの研究を1960年代から長年続けるジェーン・グドールが、チンパンジーとの出会いから現在までを語る写真絵本。チンパンジーを、男性、女性、ひとり、ふたりと表現し、名前をつけてそれぞれを見分けるジェーン・グドールは、チンパンジーが道具を使うことや、草食ではなく肉も食べることを発見しました。あふれんばかりのチンパンジーへの愛情が、その社会や生態を語る文章と写真から伝わってきます。80ページに及ぶ読み応えのある1冊。
- 『かにむかし』 木下順二・文 水崑・絵 岩波書店 1959年
- 『さるかに』 広松由希子・文 及川賢治・絵 岩崎書店 2011年
- 『おさるのもり』 いとうひろし・文/絵 講談社 2003年
- 『かたつむりとさる』 ヤン・サン・再話 ハー・ダン・下絵 やすいきよこ・訳 福音館書店 1997年
- 『さるのせんせいとへびのかんごふさん』 穂高順也・文 荒井良二・絵 ビリケン出版 1999年
- 『すきです ゴリラ』 アントニー・ブラウン・文/絵 山下明生・訳 あかね書房 1985年
- 『さるのオズワルド』 エゴン・マチーセン・文/絵 松岡享子・訳 こぐま社 1998年
- 『ひとまねこざる』 H.A.レイ・文/絵 光吉夏弥・訳 岩波書店 1998年
- 『チンパンジーとさかなどろぼう』 ジョン・キラカ・作 若林ひとみ・訳 岩波書店 2004年
- 『西遊記』 唐亜明・文 于大武・絵 講談社 1994年
- 『やんちゃなサルとしずかなパンダ』 アントニア・バーバー・文 メイロ・ソー・絵 山口文生・訳 評論社 2001年
- 『スティーヴンソンのおかしなふねのたび』 ナンシー・ウイラード・文 アリス&マーティン・プロベンセン・絵 ひらのけいいち・訳 ほるぷ出版 1990年
- 『ゴリラとあかいぼうし』 山極寿一・作 ダヴィッド・ビシームワ・絵 福音館書店 2002年
- 『さる・るるる』 五味太郎・文/絵 絵本館 1980年
- 『かさどろぼう』 シビル・ウェッタシンハ・文/絵 いのくまようこ・訳 徳間書店 2007年
- 『おさるのしゃしんや』 川流堂書房奈街三郎・著 茂田井武・絵 えばなし文庫 1948年
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