安曇野まつかわサマースクール
午前中は、村内各地に立てた、村の食にまつわる読み札を着たかかしを、グループごとに探検して回りました。「寒い冬 ごちそうごちそう 氷餅」の読み札を着たかかしの前では、「氷餅って何?」と子どもたち。「水に浸し凍らせ、冬に乾燥させた氷餅は、寒いこの地域ならではのごちそう。昔はお菓子がなかったのでおばあさんがつくる氷餅が楽しみで、楽しみで」と地元の方。交流が少しずつ深まります。昼食には、読み札に登場した郷土食を試食しました。「普段食べる野菜よりも緑色だね」「氷餅って意外とおいしいね」と感想が。午後からは、探検から得たインスピレーションをもとに、フェルトや絵の具を使って思い思いの絵札を制作、個性豊かなカルタが完成。最後は大きな取り札を着て、カルタ取り大会です。取り札の子どもたちが寝転がるなか、取って取られての熱戦が繰り広げられました。終了後の参加者のアンケートには、「かかしさん、大切なことを教えてくれてありがとう」「改めて郷土の言葉や食にふれて、おいしく楽しかった」といった言葉が。
松川村、武蔵野美術大学、美術館三者で取り組むこの活動も今年で10周年。節目の年に、松川村の食文化に触れる活動を行えたことは、村の生活とその基礎である農業を知るよい機会となりました。今後も地域に根ざした魅力的な活動とするために、課題や目標を見つめながら大切に取り組みたいと思います。
(長井瑶子)
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