開催中「ちひろの生まれた家」記念館 20周年記念特別企画「旅するちひろ」(~12/2)

「ちひろの生まれた家」記念館(福井県)では、9月14日(土)より「ちひろの生まれた家」記念館20周年記念特別企画として「旅するちひろ」を開催しています(12/2(月)まで)。

なにからなにまで見なければ描けないなんてことはないけれど、じかにこの目で見、ふれることのできる感動がどんなにわたくしを力強く仕事に立ち向かっていけるようにするかということをかみしめていました。
いわさきちひろ 1967年

いわさきちひろは、絵を描くことの次に旅が好きだと語っていました。
国内旅行はもちろん、モスクワで開かれた世界婦人大会の日本代表団として参加した40日間のソビエト旅行、画家仲間と母を伴っての1ヶ月のヨーロッパ旅行など、当時としては珍しく海外へも赴いています。

ちひろは旅先でも常にスケッチブックを持ち歩き、数多くのスケッチを残しました。ソビエト旅行で訪れたキーウでのスケッチには、美しい街並みとともにその土地に憩う人々の姿もとらえており、ちひろが心惹かれたものが垣間見えます。
また、こうした旅の記憶は、物語の表現にリアリティを与え、数々の絵本の代表作が生まれました。本展では、ちひろが旅先で描いたスケッチとともに、『にんぎょひめ』『あかいふうせん』『りゅうのめのなみだ』など旅の経験が生かされた絵本を紹介します。
行楽の秋に、ちひろの絵のなかの旅をお楽しみください。

「ちひろの生まれた家」記念館
住所:福井県越前市天王町4-14
☏0778(66)7112
開館時間:10:00~16:00
入館料:一般300円(高校生以下は無料)
休館日:毎週火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始