【学芸員がじっくりご紹介!展覧会「ちひろ美術館コレクション もようをみよう」みどころ①】
ちひろ美術館では、すぐれた子どもの本のイラストレーションを貴重な文化財のひとつと位置づけ、世界35の国と地域の228名のアーティストによる約28,000点を収蔵しています。
絵のなかには生き物の体や主人公の衣装、絵を飾る装飾など、さまざまなところに模様が描かれています。
今回の展覧会「ちひろ美術館コレクション もようをみよう」は、模様に注目して作品を選びました。展示作品のなかから、作品をご紹介します。

ヌーレディン・ザリンケルク(イラン) 『アルファベット』より1986年
こちらはイランの画家ヌーレディン・ザリンケルクの作品です。アラビア語のアルファベット絵本のために描かれました。
かえるの体にはたくさんの丸い模様が施されています。しかし、このような模様のカエルは実在しません。画家はどんな想像からこの模様にしたのでしょうか?
かえると言えば雨。雨が水たまりに落ちるときの波紋が思い浮かびます。
みなさんはどんな模様に見えますか?青色のグラデーションが美しい作品です。
こちらの作品は、展示室3でご覧いただけます。ぜひ探してみてください。
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