ちひろ美術館スタッフ「お気に入りの作品」③

臨時休館中のちひろ美術館(東京・安曇野)から、おうちで美術館を楽しんでいただける情報を発信しています。学校がお休みで、外出もできない期間に、美術の世界に少し触れてみませんか。
約9,500点あるいわさきちひろの作品のなかから、ちひろ美術館のスタッフが、ひとりひとり「お気に入りの作品」を1点選び、作品への想いをリレー形式で語ります。

【ちひろ美術館スタッフ「お気に入りの作品」③】

いわさきちひろ モスクワ 世界婦人大会 スーダン代表 1963年6月

すてき!と私の心がときめきます。ゆったりとした民族衣装から見える大きな目と、指の長い手。そしておしゃれなハイヒール。こんな人が目の前に座ったら、じろじろ見てしまうだろうなあ。ちひろは、見るだけでなく、ささっと鉛筆をはしらせて、スーダンから会議に参加していたこの女性をスナップショットのように捉え、本人に見せてサインまでもらっているのです。描かれた彼女のもつ輝きが、鉛筆一本であらわせるなんて、すごい!(M.M.)

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次回は、ちひろ美術館・東京で学芸を担当しているF.U.さん。小学校の国語の教科書に載っていた童話より、「お気に入りの作品」を選んでいます。この作品、ご存知の方も多いのでは?

次回は、ちひろ美術館・東京ブログよりお届けします。