クヴィエタ・パツォウスカーさんついて③ちひろ美術館コレクション

【クヴィエタ・パツォウスカーさんついて③ちひろ美術館コレクション】

ちひろ美術館コレクション画家で2月6日にご逝去されたクヴィエタ・パツォウスカーさんについて、毎週水曜の休館日に、数回に分けてご紹介しています。

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ちひろ美術館で所蔵するパツォウスカーさんの作品は、200点以上にのぼります。色彩に対する鋭敏な感覚と表情豊かな線、そして自由な発想で創作された絵本、リトグラフ、立体作品の数々は「ちひろ美術館コレクション」の大きな柱となっています。

クヴィエタ・パツォウスカー 『紙の町のおはなし』より 1999年

ページを切り抜いたり、異なる紙を貼ってつなげたりと、絵本の概念を超えた作品づくり。まるでリズムを感じるような色の用い方、図形や数字が印象的な作品は、見る者に新たな美への扉を開いています。

パツォウスカーさんは、生前、以下のように語っています。

―芸術とは、一見私たちにとって全く必要のない、余分なものです。でも同時にとても美しく、生活にとって大切なものです。しかし、最も美しいのは創造の過程そのものです。