長新太の絵本

ちひろ美術館・東京にて「ずっと長さんとともに 長新太が描いた子どもの本」展開催中。
※2013年10月27日(日)まで

『にんげんになったニクマンジュウ』
『にんげんになったニクマンジュウ』
長新太・作

出版社:絵本館
出版年:2008年

肌寒い日も多くなり、温かい肉まんが恋しいこのごろですが、突然「人間になりたい」とニク
マンジュウに相談されたら、どうしますか?9歳のぼくは、人間になる方法を知っているという、中華街の185歳のオジイサンのところに、ニクマンジュウを連れて行ってあげました。それから1年、果たして、ニクマンジュウは無事に人間になれたのでしょうか。奇想天外な、少し長めの物語です。すっとぼけたニクマンジュウ、185歳のオジイサン、お母さんが投げるグリーンアスパラ……、長新太らしいユニークな世界が広がります。


『えをかく』
『えをかく』
谷川俊太郎・作 長新太・絵

出版社:講談社
出版年:2006年

もともと、谷川俊太郎が1973年に発表した「えをかく」という1編の詩に、長新太が絵を描きました。「まずはじめに じめんをかく」で始まり、ずんずんと白い紙にさまざまな絵が描かれてゆきます。この絵本では、長は、よく使うガッシュ(不透明水彩絵の具)ではなくインクを用い、真っ白い地のうえで、その独特の味わいがより一層活きています。谷川俊太郎のリズムのよい日本語も、声に出すことでその魅力が増します。ぜひ、声にだして楽しんでくださいね。思いつくまま、自由に、何か絵を描いてみたくなる1冊です。


『はなちゃんおふろ』
『はなちゃんおふろ』
中川ひろたか・文 長新太・絵

出版社:主婦の友社
出版年:2005年

はなちゃんは、おとうさんとお風呂に入ります。せっけんをぶくぶくしたら、つるっと湯船のなかに飛び込んでしまいました。せっけんを追いかけ、はなちゃんは、おふろのなかで大冒険。『はなちゃんおさんぽ』『はなちゃんすべりだい』に続く、「おとうさんといっしょ」シリーズの3冊目。中川の簡潔な文章に、長の楽しい絵がぴったりです。あかちゃんから楽しめる、サイズも小さめの絵本です。幼いころ、おとうさんと一緒に入るお風呂が、とても楽しかったことを思い出します。


  • 『がんばれさるのさらんくん』 田畑精一・作 童心社 2013年
  • 『ぼくのくれよん』 長新太・作/絵 講談社 1993年
  • 『いたずらラッコとおなべのほし』 神沢利子・作 長新太・画 あかね書房 1973年
  • 『めのまどあけろ』 谷川俊太郎・文 長新太・絵 福音館書店 1984年
  • 『はるですよふくろうおばさん』 長新太・作/絵 講談社 2006年
  • 『あわてんぼライオン』 八木田宣子・文 長新太・絵 徳間書店 2002年
  • 『ろくべえまってろよ』 灰谷健次郎・作 長新太・絵 文研出版 1975年
  • 『さかさまライオン』 内田麟太郎・文 長新太・絵 童心社 1985年
  • 『くるぞくるぞ』 内田麟太郎・文 長新太・絵 童心社 1988年
  • 『ないた』 中川ひろたか・作 長新太・絵 金の星社 2004年
  • 『あらどこだ』 神沢利子・作 長新太・画 国土社 1987年
  • 『うみぼうやとかぜばんば』 山下明生・作 長新太・絵 のら書店 2000年
  • 『おしゃべりなたまごやき』 寺村輝夫・作 長新太・画 福音館書店 1972年
  • 『こんなことってあるかしら』 長新太・作 クレヨンハウス 1993年
  • 『ボロ』 いそみゆき・作 長新太・絵 ポプラ社 1998年