ちひろの庭 2013花便り

3月の「ちひろの庭」にあわせてスタートした2013年、
例年に増して手入れに勤しんだ庭担当スタッフの仕事ぶりに応えるように、
季節ごとに花つきの良い庭となりました。
今年も残り3ヶ月・・・2013年を振り返り、季節ごとのハイライトをご紹介します。


スイセン、クロッカス、ヒヤシンス…。
香りの良い可憐な花々で目覚めたちひろの庭は、けなげに冬を耐えて咲き続けてくれたパンジー、ビオラに加勢するように、ユキヤナギ、レンギョウ、スミレの花のじゅうたん、ワスレナグサ、ハナモモ、ジンチョウゲと次々に花が見頃を迎えました。
あたたかく穏やかな日が続くようになるとチューリップが咲き乱れ、頭上からはちひろの庭の春の花の女王シダレザクラの花枝がたおやかに風に揺れています。
サクラソウ、クモマソウ、デイジー、ガーベラ…、春の庭は華やかです。
ラッパスイセンとヒヤシンス
春の庭
スミレとクモマソウ

初夏
木陰にシャガの白い花がふんわりと咲き始めると日毎に気温があがってゆきます。
マーガレット、ミヤコワスレ、ビョウヤナギ、今年のシャクナゲはそれは見事な花をつけました。めずらしくアケビも可憐な花をたくさん!そしてユスラウメの甘酸っぱい赤い実も熟して、バラ棚が香りの良い花々で覆われました。
やがて梅雨、小さな水滴をいっぱいつけてかすかに揺れるのはユキノシタ、ビロードのようにぽったりとしたクチナシが甘く香り、アジサイが色を深めてゆきます。
シャガ
シャクナゲ
 アケビ


ちひろの庭の夏の色は、サルビアの赤とマリーゴールドの黄色、やがてホウセンカの葉のやわらかな緑と花のやさしいピンクが加わります。
そこにヤブランやギボウシの紫の花茎がすっくと伸びてきて、キキョウの鮮やかな紫、カワラナデシコのはんなりした薄紅色、遅れて咲いたアサガオの花の薄紫が彩りを添えます。
そして夏の日差しを受けて、ネジバナの可憐なピンクの花に今年も会うことができました。
サルビアとマリーゴールド
ホウセンカ
ヤブラン


秋の庭の花は風にそよぐ姿が美しいコスモス、シュウメイギク、ヒガンバナ、シュウカイドウ。
ムラサキシキブの実の紫が濃くなってきて、北からの風に変わり朝晩の気温がひんやりすると、キンモクセイの花のふくよかな香りが漂い始めました。
8月から花をつけ始めたミズヒキは10月の今も見頃、ソヨゴやピラカンサやマンリョウの実が赤くなってきました。
もうスイセンの芽が伸びはじめ、アセビやシャクナゲの花芽がもう枝先についています。
コスモスの庭
キンモクセイ
ムラサキシキブ

今年は季節の移り変わりが例年になく早い気がします。今年の冬は寒さが厳しいとか・・・お庭の冬支度も急ぎましょう。
(M.T.)