「ちひろとちひろの愛した画家たち」展 みどころ紹介

来年の1/30(日)まで開催中の展示、「ちひろとちひろが愛した画家たち」。
ちひろ独特のやわらかな画風は、どのようにして生まれたのでしょうか。
この展示では、ちひろの絵とあわせて、ちひろに影響を与えた画家たちの作品を紹介しています。

展示室1では、代表作のほか、画家をめざした20代の素描から、
亡くなる前年に描かれた絵本『戦火のなかの子どもたち』まで、
年代を追ってちひろの作品をご覧いただけます。
ふだん展示される機会の少ない初期の素描や、終戦直後の日記「草穂」も公開しています。
 
展示室2では、ちひろが愛した画家9人の作品を一堂に紹介、
個性豊かな作品がそろいました。
岡田三郎助の「くもり」、丸木俊の絵本『ひろしまのピカ』の原画など、
他の美術館や個人の方から拝借した貴重な作品も含まれています。

展示室3では、ちひろと初山滋がそれぞれに描いた
『にんぎょひめ』の絵本原画を展示しています。
幼い日に見て、ちひろが憧れたという初山滋の描く美しい絵の世界。
ふたりの画家の「にんぎょひめ」を、たっぷりとお楽しみください。

また、展示にあわせて連続講座を企画しました。
12/11(土)には、第2回「絵雑誌『コドモノクニ』の画家とちひろ」と題した講座を開催。
スライドを交え、今回の展示には出ていない図版なども多数紹介されました。
年明けの1/15(土)には、原爆の図丸木美術館の学芸員、岡村幸宣さんをお招きし、
丸木位里・俊が主宰していたデッサン会や、アトリエ村のあった
「池袋モンパルナス」についてお話をうかがう予定です。
ただいま申し込み受付中、ご興味のある方、是非ご参加ください! (展示担当M.Y)