ノムラモミジ 初夏の庭で
初夏のちひろ美術館の庭で、紅葉しているように赤いモミジは、ノムラモミジです。
葉の色の濃紫(のうむら)を語源とし、かつては「武蔵野」と呼ばれていました。
このノムラモミジの花を「子どものへや」*の窓越しに見つけました。花はすでに種をはぐくんで、プロペラのかたちをしています。やがて風にくるくると舞いながら落下するでしょう。
新緑に彩りを添えるノムラモミジは、青葉のイロハモミジとのコントラストも美しく、庭に奥行きを感じさせます。建物の設計とあわせて考慮された植栽は、建物に融合し、落ち着きと安らぎを与えています(設計:内藤廣)。
*「子どものへや」の窓は、わずかしか開かないようにしています。
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