
ちひろ美術館・東京の図書室の知られざる?本たち
ちひろ美術館・東京の2階には、ちいさな図書室があります。
ここでは、ちひろの絵本、世界と日本の絵本画家の絵本、ちひろやちひろ美術館に関連する書籍や図録など、約2,000冊をお読みいただけます。そのなかで、他の図書館にはあまり置いていないのでは?そしてあまり知られていないのでは?と思うのが、「海外で翻訳されたちひろの本」の棚です。
いわさきちひろの絵本は、1970年代から現在に至るまで、さまざまな言語で翻訳されてきました。1970年代は、英語やドイツ語など、西欧の言語・出版社が中心でしたが、近年では、中国語や韓国語、ヴェトナム語など、アジアでの出版が増えてきました。
現在当館では、アンデルセン生誕220年 ちひろと見つめるアンデルセン を開催しています。ちひろが描いた、アンデルセンの『にんぎょひめ』は、ドイツ語版にもなっていました。

『にんぎょひめ』(偕成社)、1967年 表紙
同じ物語でも、表紙は日本語のものとずいぶん違いますね!
いちばん多くの言語に翻訳されているのは、『窓ぎわのトットちゃん』でしょう。
図書室には、今トットちゃんのコーナーもあります。日本語でない『トットちゃん』もいっしょにならんでいますよ。見つけられますか?
ちひろ美術館には、さまざまな国からのお客さまも来館されます。ご自分の国のことばでも、ちひろの本を楽しんでいただければ、と思います。
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