学芸員による「あれ これ いのち」展 見どころ紹介④

開催中の展覧会「あれ これ いのち展」では、今までにない新たな視点を、館外のさまざまな方の協力のおかげで、得ることができました。

展示の企画協力を務めた生態学者の鷲谷いづみ氏の解説や指摘により、今まで美術作品として見ていたちひろの絵のなかから、へえ! ほー! と思わず驚くような、新たな気づきのある科学的な情報を学ぶことができました。また、「共生の庭」をはじめ、これから私たちが自然といかに共にいきていくことができるかを考えるきっかけをいただきました。

また本展では、今まであまり注目してこなかった、そして展示もしたことがなかった作品が、新たに注目を浴びています。

いわさきちひろ 水辺の生きもの 1951年

ふじのくに自然史ミュージアムの研究員の方々が、ちひろの「謎のスケッチ」に描かれた生きものを、あれこれと検証してくださいました。今まで展示されたことがなかった、この絵に描かれた生きものたちも、さぞかし驚いていることでしょう。

そして、ちひろの線で描かれた小さな生きものたちを、あらたにインタラクティブ作品としてくださったplaplaxのおふたり。あれもこれも、展覧会ディレクターを務めた彼らの力がなければ、今の展示は成り立ちませんでした。

いわさきちひろ かたつむり 1967年

いわさきちひろ はち 1965年

いわさきちひろ てんとう虫 1962年

いわさきちひろ ひきがえる 1959年

ぜひみなさん、沢山の方の力でつくり上げられた展覧会を、見に来てくださいね。

◆2024年3月1日(金)~6月16日(日)
いわさきちひろ ぼつご50ねん こどものみなさまへ あれ これ いのち
※6/17(月)~6/21(金)は、展示替えのため臨時休館いたします。