メグスリノキ

「目薬の木」という木をご存じですか?

ちひろ美術館・東京の中庭で、この時期ひときわ美しく紅葉しています。樹皮を煎じて洗眼に用いていたことなどに由来した名で、「長者の木」のほか複数の別名もあります。学名(Acer maximowiczianum)にある「マキシモヴィッチ」は、牧野富太郎が標本を送っていたことでも知られるロシアの植物学者の名です。幕末に来日し、発見したことからつけられ、英名(Nikko maple)にその発見の地である栃木県「日光」が入れられています。比較的珍しいこの木は、ムクロジ科カエデ属で、モミジなどの仲間のため、鮮やかに葉を染めます。
ご来館の折りに、ぜひご覧ください。