「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」出展絵本のご紹介㉓

『ネコヅメのよる』

町田尚子・作 岩崎書店(初版:WAVE出版)2016年刊

ある晩、立ち並ぶ家々から出てきた猫たちが路地を埋め尽くし、高台に集まり、空を見上げます。震災後、猫の給餌ボランティアをしていた友人とともに原発被災地を訪れた町田は、そこで出会った多くの猫たちを描いたといいます。それぞれに個性を描き分けられた猫の表情から、小さないのちの尊い日常が浮かびあがります。

ちひろ美術館・東京にて開催中の「ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展」。2010年代以後を象徴する日本の絵本30冊が一堂に会する本展にあわせて、出展絵本を会期中毎週ご紹介していきます(作家五十音順)。展覧会とあわせて、お楽しみください。

◆2023年10月7日(土)~2024年1月14日(日)
ちひろ美術館セレクション 2010→2021 日本の絵本展
いわさきちひろ やさしさと美しさと