瀬川康男展 おうちでギャラリートーク 3「坦雲亭のアトリエと不動明王像」
臨時休館中のちひろ美術館・東京から、ご自宅でも展覧会をお楽しみいただける「おうちでギャラリートーク」をお届けしています。
没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間(あわい)
おうちでギャラリートーク 3「坦雲亭のアトリエと不動明王像」
坦雲亭のアトリエのイメージを第1展示室に再現しています。
1981年から、連続して何枚もの絵を描き続ける「早描き」を行っていた瀬川は、画仙紙を机に置き、「観音像」「女人像」「不動明王像」一気呵成に何枚も描き上げました。「早描き」は、無意識のなかから生まれ出る形をとらえる作業でした。
顔料のビンには、手彫りの写植で押したラベルがつけられています。画机は、ものは多くとも整頓されていました。画材をつくった職人への敬意からだったといいます。
瀬川はこの坦雲亭のアトリエを「インフェルノ=地獄」と呼び、タブロー(一枚絵)の「不動明王像」を自画像とも称していました。「絵をつかまえていきようと思った」と語り、渾身の思いを絵に向けた画家・瀬川康男の姿がそこに見えるかのようです。
◆展覧会情報はこちら
没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗―絵と物語の間(あわい)
◆同時開催
いわさきちひろ 子どものしあわせ―12年の軌跡
(K.R.)
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ちひろ美術館・東京
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