いわさきちひろ しゃぼん玉を吹く少女 1969年

敗戦の日

今日2025年8月15日は、80回目の敗戦の日です。

戦時下で青春時代を過ごしたいわさきちひろは、東京山の手の空襲で家を焼かれ、
疎開先の長野県松本市で26歳のときに終戦を迎えました。
この時の経験を、ちひろは晩年にこう語っています。

「青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、
私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。」
いわさきちひろ 1972年

自身の戦争体験から、「二度と戦争を起こしてはならない」と強く決意し、平和な世界の実現を願ったちひろ。その思いは、ちひろのすべての作品の根底にあります。

開催中の展覧会 戦後80年 ちひろと世界の絵本画家たち 絵本でつなぐ「へいわ」 では、
ちひろや世界の絵本画家たちが平和への思いを込めて描いた絵本や、戦争を描いた絵本を展示しています。
子どもたちにしあわせであってほしいという切実な思いを、次の世代、さらにその次の世代に繋いでいくために。絵本はわたしたちに、戦争や平和について考えるきっかけをあたえてくれます。

いわさきちひろ 平和への願い

いわさきちひろ しゃぼん玉を吹く少女 1969年

いわさきちひろ しゃぼん玉を吹く少女 1969年
(こちらの作品は、開催中の展覧会でご覧いただけます。)