8/22(土) こどもワークショップ「再生紙でつくるモビール」

8/22 こどもワークショップ「再生紙でつくるモビール」

夏のこどもワークショップ第2弾は「再生紙でつくるモビール」。
講師は昨年につづき、再生紙を使った制作を続けている造形作家、森友見子さんです。
今回は親子で取り組むワークショップ。こども17名を含む11組の家族が参加しました。

最初に、見本のモビールを見ながら、作り方の説明を聞きます。
竹ひごに結んだタコ糸の先に、バランスをとりながらつり下げたかざりが、
風にゆらゆらと揺れています。
「かざりは5つ作ります。形は自由に考えてくださいね。
雲と虹など、何かその5つにつながりやお話があるものでも、おもしろいですね」と森さん。

まずは、みんなで手分けして、材料作りからスタート。
色ごとに分けられたチラシ、新聞紙、牛乳パック、段ボールなど、
水につけてやわらかくしたものを、細かくちぎり、水を加えてミキサーにかけます。
ガーゼにくるんでそっとしぼり、どろどろになったところで、
のりを加えれば、紙粘土のできあがりです。
牛乳パックは真っ白、新聞紙は渋いグレーに。
あわせて8色の紙粘土ができあがりました。

いよいよ、粘土板の上で、思い思いの形を作っていきます。
何にしようかなあ……。
親子であれこれ話し合いながらも、みんなの手は、すぐに動きはじめました。

およその形が出来てきたら、こよりひもを形にそってのせ、
上からまた紙粘土を重ねていきます。
このひもが芯の役目をして、かざりをこわれにくくしてくれます。
また、ひもの一部を輪にして外にだすのは、タコ糸につるすため。
芯を入れる作業は、なかなかむずかしく、
お母さんたちに手伝ってもらいながら、進めていきました。

細かく色をかえて重ねたり、へらを使って形をととのえたり、
上に重ねる色を変えて、表と裏で違う色にしたり、
粘土板の上に、次々に作品が、できあがっていきます。
次はこれを乾かさなければなりません。
上にガーゼをかけたらタオルを重ねて、手で押さえて水を抜きます。
形がくずれないか、ちょっと、どきどきする瞬間です。
そのあとは、外に持って行き、庭で天日干し。アイロンも使って、順番に乾かしていくことに。
芝生の上に、日差しをあびて、次々と作品がならんでいきます。

乾かしている間に、器作りにも取り組みました。
プリンのカップなどにガーゼを敷いて、紙粘土を重ねていきます。
まるでモザイクタイルのような、きれいなもようが出来てきました。

みんなの作品が、出来あがったところで、庭に全部ならべて、
1人づつ、自分の作品を紹介してもらいました。
地球・土星・太陽や月、ちょうちょとあおむし、てんとう虫と四つ葉のクローバー、
おいしそうなドーナツやアイスクリーム、名前の文字やイニシャルも。
8色の材料をうまく使って、工夫をこらした楽しい作品ばかりです。

そろそろ時間がせまってきましたが、完全に乾かないため、
モビールに組み立てるのは、お家でやってもらうことに。
最後に、作品のかわりに短冊を使って組み立て方の練習をして、
ワークショップは無事終了しました。

今ごろは、きっとそれぞれのお家で、モビールが
楽しく揺れているはず……。 (S.K)