8/15(土) こどもワークショップ「たのしいまちづくり」

2009年夏のこどもワークショップ、第1回目は「たのしいまちづくり」。
昨年8月「くてくた人形」の指導をしてくださった
造形作家オガサワラマサコさんを再び講師に迎えました。

今回は、木や紙や布を使って自分の町を作り、
最後にみんなで作った町をつなげて大きな町にする、というワークショップです。

初めに、30センチ四方の板と、数種類の木片、紙やすりなどが配られました。
「この板の上に、道を描き、いろいろな建物などを建てて、町を作ります。
道は2本まで描けます。どこに、どんな風に道を描きたいか、考えてね」

端から順番に、講師のサポートで、ローラーを使って白い道をペイントする間、
他の子どもたちは、配られた木片にヤスリをかけ、色を塗って、建物作りの準備です。
「この絵の具は、アクリル絵の具といいます。
乾いたら落ちなくなるので、こぼしたら、すぐに知らせてね!」
「絵の具が乾いたら、ボンドでくっつけて建物を作り、窓や模様も描いてみましょう」
「建物ができたら、町にどんなものがあるか考えて、建物以外のものも作ってみましょう」
講師の言葉に、子どもたちは少し戸惑いながらも、いろいろ考えて作り始めました。

「建物がいくつかできたら、どこに置くか決めて、木工用ボンドで貼りましょう」
できあがった建物や木を板の上に配置して、少しずつ、町が出来上がっていきます。

ワークショップ開始から1時間半ほどすると、町にはお店やビルが建ちました。
橋が架かっていたり、信号機があったり。池に魚が泳いでいる町も。
初めは木の板と木片を前に、何を作ればよいかわからずに迷っていた子どもたちも、
この頃になると、自分だけの町を作ることに熱中し、会場にも熱気が満ちてきました。

「それでは次に、乗り物でも、人間でも、動物でも、動くものを作ってみましょう」
町並みが形になってきたところで、町のなかを動くものを作ることになりました。
紙で描いた人間に、木片を貼って立たせるようにしたり、
高学年の子は、竹ひごを使って、車輪の動く車を作ったり。
三つのタイヤがついた、未来の乗り物を作る子もいます。

「それではいよいよ、お友達の町とつなげて大きな町を作りましょう。
自分の町の道と、他の人が作った町の道がつながるように、床に並べてください」
講師のかけ声で、一人ずつ自分の作った町を床に置き、他の人の町とつなげます。

大きな町が完成しました。
最後に、1人ずつ、自分の作った町についての説明をします。

同じ材料を使っていても、仕上がりはみんな違う、世界に一つだけの自分の町です。
お店のたくさんある町、飾りのついた街路樹のある町、学校のある町。
未来の町。水族館のある島を作った子も。

子ども達の想像力によって、色とりどりの、
個性豊かで楽しい町並みが展開されました。(Y.K)